神職の装束とは?
神職が着用するものは装束と呼ばれます。
この装束はいつも同じではなく、普段着や大切な行事、大きな祭り事の際に着用するものなどがあります。
<正服(正装)>
正服と呼ばれる装束は「衣冠」で、例大祭や新嘗祭といった大祭の際に着用するものです。頭には冠を、その他、袍と袴、麻沓と笏を身に付けるのが正装となります。
<礼装>
礼装は「斎服」で、歳旦祭などの中祭の神事で着用するものです。冠と白地の装束を身につけます。
<常装(狩衣・浄衣)>
常装は「狩衣」「浄衣」で、小祭やその他の儀式で着用するものです。頭には烏帽子を、その他狩衣と袴、麻沓と笏を身に付けるのが常装で、神職の普段着という位置付けとなります。
神職には、特級、一級、二級上、二級、三級、四級という身分があり、身分に応じて袴の色が異なる特徴があります。
普段神社にお参りに行った際に、神職の方の装束についてあまり関心を持つ方はいらっしゃらないかもしれませんが、こういった装束についての知識を知っておくと、実際に神主さんなどにお会いした際に、なるほど、と思うかもしれませんね。